イヴ・ジネスト/ロゼット・マレスコッティ 著 | 本田 美和子 日本語監修 | 誠文堂新光社 | 256p | 1,400円(税別)

1.ユマニチュード誕生前夜
2.認知症高齢者は暴力的か?
3.私たちが権利を失うとき
4.ケアをする人とは何者か
5.ユマニチュードに迎え入れる

【要旨】超高齢社会となった日本では、施設や専門職の数など介護の「量」はもちろん、介護の「質」を高めていかなければならないだろう。とくに課題といえるのは認知症の介護(看護)。福祉国家と言われる国々には数々の看護・介護の先進的技術があるが、なかでも注目を集めているのが「ユマニチュード」だ。フランスで1980年代から実践が始まったユマニチュードは、ケアの対象者に「人間らしさ」を取り戻してもらうための哲学と技術である。フランスでは400以上の病院やケアホームで取り入れられ、日本を含む数カ国で実践されている。本書では、ユマニチュードを開発した二人が、日本の読者のために、その哲学・理念や基本的な技術について詳しく解説している。著者のイヴ・ジネスト氏はジネスト・マレスコッティ研究所所長、ロゼット・マレスコッティは同副所長を務め、ユマニチュードの実践と啓蒙活動を行っている。

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