下斗米 伸夫 著 | 日本経済新聞出版社 | 388p | 2,800円(税別)

序.宗教と地政学からロシアを読み解く
1.「モスクワは第三のローマ」 -ロシアの歴史と現代
2.現代ロシアの政治と宗教
3.プーチンと保守的ロシア
4.ロシアとウクライナ

【要旨】ヨーロッパとアジアにまたがる広大な領土を有するロシアは、近現代の国際政治で常にキャスティングボードを握る存在であり続けている。とくに2014年にクリミア危機が発生してからは、「新冷戦」とも言われる欧米諸国との対立が生じ、ますますその動向が注目されるようになってきている。本書は、プーチン政権下のロシアをめぐる国際情勢を「宗教」の観点から読み解く。プーチン大統領は伝統的な東方正教を重視し、ロシアを「正教大国」と表現。クリミア危機の背景にも宗教間の対立があった。本書では、こうした国家と宗教の関係を描きながら、現代ロシア政治の深層を探っている。著者は法政大学法学部国際学科教授でロシア政治研究の第一人者。

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