(原題)Driverless: Intelligent Cars and the Road Ahead |
Hod Lipson, Melba Kurman 著 | The MIT Press | 328p

1.お抱えロボット運転手
2.世界がドライバーレスになったら
3.究極の移動用デバイス
4.ロボットは自ら考えられるようになるか
5.知覚する人工知能を作る
6.まず高速道路を電子化か?
7.賢くするべきは道より車
8.ロボット時代の幕開け
9.自動運転車の仕組み
10.ディープラーニング:パズルの最後の1ピース
11.車の知能はデータで加速する
12.ドライバーレス化の余波
あとがき カンブリア大爆発

【要旨】最新のAI(人工知能)を搭載した、運転手いらずで走行可能な「自動運転車」の開発が進められている。Googleやテスラ・モーターズなどが先行していたが、ここにきてフォード、ホンダ、日産、そしてトヨタなどの大手自動車メーカーも本腰を入れつつある。さらには配車サービスのUberが独ダイムラーと提携、自動運転タクシーの実現に動くなどの動きも見られる。ただし、自動運転の技術は60年以上前から開発されていたものの、いまだ一般に普及するに至っていないという現実もある。本書では、自動運転の開発の歴史、米国の行政と企業の思惑、自動運転がどのような未来を拓くのか、さらには自動運転普及によるデメリットまでを俯瞰して紹介、論じている。著者のホッド・リプソン氏は米コロンビア大学教授で機械工学を専門とする。メルバ・カーマン氏は、破壊的テクノロジーについての記事で定評のあるライター。両者の共著には他に、3Dプリンティングがテーマの『2040年の新世界』(東洋経済新報社)がある。

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