稲葉 振一郎 著 | ナカニシヤ出版 | 272p | 2,500円(税別)

1.倫理学・政治哲学と宇宙開発 -リベラリズムを中心に
2.「スペース・コロニー」の倫理学
3.宇宙植民に意味はあるか?
4.恒星間航行
5.自律型-人格的ロボット
6.「宇宙SF」の現在
7.リベラリズム再審

【要旨】近年、世界の宇宙開発が新たな局面を迎えている。日本では2016年11月に宇宙活動法が成立、民間の宇宙ビジネスに道を開いた。民間の動きで先行する米国では、イーロン・マスク氏率いるスペースX社が火星への移民をも視野に入れた革新的ビジネスを展開している。本書では、そうした宇宙への移住、スペース・コロニー(宇宙植民地)などの生身の人間が宇宙空間に出る場合に、どのような倫理学上の問題が発生し、それがどのように解決されるかを考察。個人の自由選択を優位に考えるリベラリズムに立脚し、現在主流の無人探査機による宇宙開発ではなく、あえて有人ミッションを推進するのに必要な社会的条件などについて詳しく論じている。著者は明治学院大学社会学部社会学科教授で社会倫理学を専門とする。

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