『フランスのウォーカブルシティ』
-歩きたくなる都市のデザイン
ヴァンソン 藤井 由実 著 | 学芸出版社 | 272p | 2,970円(税込)


1.パリ:ウォーカブルシティの最前線
2.なぜ、歩きたくなる都市が実現できるのか
3.日常の移動を豊かにするモビリティ基本法
4.ディジョン:MaaSの活用と統合型スマートシティ
5.なぜ、都市政策をダイナミックに実装できるのか
6.ナント:15分都市エリアを創出したマスターアーバニストたち
7.アンジェ:人々を巻き込む河岸駐車場の歩行者空間化
終.フランスで主流になった「穏やかな街」


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

日本では2020年6月に「安全で魅力的なまちづくりの推進」を目的に「改正都市再生特別措置法」が成立した。同改正法は「ウォーカブル推進法」とも呼ばれ、各地域で「居心地がよく歩きたくなる」ウォーカブルなまちなか創出の取り組みが始まっている。
ウォーカブルの先進国であるフランスはどこまで進んでいるのだろうか。

本書では、劇的にウォーカブルに変わりつつあるフランスの、首都パリをはじめとする各都市における歩行者空間の創出、自動車交通の抑制、自転車道・公共交通の整備といった取り組みを、豊富な事例とともに紹介。行政主導だが市民の声を聞きながら「私たちの街」をつくるための政策を分析している。
新型コロナウイルスのパンデミックで、外出制限が行われたことは、こうした政策推進の追い風となったようだ。たとえばパリ市では交通量の減少を機に、仮設自転車専用レーンを一気に整備した。地方都市でも、スマートシティ、MaaSといった最先端の政策を実現した都市が多数生まれている。

著者はフランス都市政策研究者で、1980年代より欧州で通訳やフランス政府労働局公認の社員教育講師として活動後、現在はフランスにおけるモビリティ再編と都市計画、地方都市活性化などのテーマで調査・執筆を行う。著書に『ストラスブールのまちづくり』(学芸出版社。土木学会出版文化賞受賞)など多数。


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