『北極海 世界争奪戦が始まった』
石原 敬浩 著 | PHP研究所(PHP新書) | 240p | 1,122円(税込)


1.地球温暖化で開かれる北極海
2.北極海をめぐる対立の歴史
3.ロシアと北極、プーチン大統領
4.中国「氷上シルクロード」の野望と米国の反発
5.協調可能性と課題:国際制度
6.日本と北極


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

ウクライナ戦争と地球温暖化という2つの危機によって、にわかに注目を集めているのが「北極海」だ。
北アメリカ大陸とユーラシア大陸に囲まれた北極点周辺の海域で、温暖化による氷の融解によって航路が開けるだけでなく、地下資源の開発が可能になるために、それらの「争奪戦」の様相を呈しているようだ。

本書は、北極海が持つ地理的な意味、温暖化による影響、また北極海をめぐるロシアと米国をはじめとする沿岸諸国の対立の歴史などを解説。主にロシア、中国、米国の動向を多くの資料を引きながら分析している。
北極海の海底にある資源については、主権的権利を持つための大陸棚の申請をめぐってロシア、カナダなど沿岸国の主張が競合しているという。また中国も、「氷上シルクロード構想」によって北極海への影響力を強めようとしており、米国をはじめとする各国は危機感を持っているようだ。

著者は海上自衛隊幹部学校教官・2等海佐。慶應義塾大学非常勤講師。1959年、大阪生まれ。防衛大学校卒業、米海軍大学幕僚課程、青山学院大学大学院修士課程修了。練習艦あおくも艦長、第1護衛隊群司令部訓練幕僚、海上幕僚監部広報室などを経て現職。


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