『ソメスサドルの挑戦』
-炭鉱の町から世界へ
三浦 暁子 著 | 河出書房新社 | 224p | 1,980円(税込)


1.一九六四年
2.ソメスサドルの始まり
3.オリエントレザー時代
4.たった一人の東京
5.ソメスサドルの時代を作る
6.運命の神は微笑む


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

乗馬・馬術や競馬、皇室の儀式などには欠かせない、鞍や鐙(あぶみ)、手綱といった「馬具」を製作する企業は現在、日本に1社しかない。北海道歌志内市で1964年に創業したオリエントレザーを前身とする「ソメスサドル」だ。
約60年間、同社はいかに環境変化に耐え抜き、高度な職人技を守ってきたのか。

本書は、ソメスサドルの創業からの歴史を、現会長の染谷昇氏をめぐるエピソードを中心に辿るノンフィクション。
かつて炭鉱の町として栄えた北海道歌志内市の市議会議長だった染谷政志氏は、石炭産業とともに衰退の一途を辿る町を救うべく、道内に散らばる馬具職人を集めた馬具製作会社オリエントレザーの設立に尽力。同社は輸出で利益を上げ、成長するが、ニクソン・ショック、オイル・ショックのあおりで窮地に陥る。立て直しのために社長に就任した染谷政志氏はその直後に病に倒れ、その後の運営は長男の純一氏(現・相談役)に任された。なんとか持ち直した同社に、純一氏の弟、昇氏が加わる。

著者はエッセイスト。1980年に三浦朱門・曽野綾子氏の長男で文化人類学者の三浦太郎氏と結婚。結婚後、執筆活動を開始した。


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