『言葉の「指紋」を探せ!』
-書き方の癖を定量分析で明らかにする「計量文献学」の世界
Linguistic Fingerprints: How Language Creates and Reveals Identity
Roger Kreuz 著 | Prometheus Books | 241p


1.本人の言葉?
2.始まり
3.誰? 匿名で隠された著者名
4.どっち? 論争になった著者名
5.犯罪だ! 言語学的犯罪捜査例集
6.偽物だ! 偽造と作者取り違え
7.おっと! 間違いと偽物の可能性
8.ゴーストストーリー 本人の声?


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

自分宛に届いたメールの発信元は正しいのか。ネットショップのカスタマーレビューは「やらせ」ではないのか。こうした疑念が湧いた時に、判断の決め手となる要素の一つが「文章の癖」だ。
手書きの筆跡以外にも、特徴的な言い回しや単語など、文章のいたるところに個人を特定する証拠が残っているものだ。

米国で刊行され未邦訳の本書では、文章の特徴を数値化して分析する「計量文献学(stylometry)」の手法とその実践を、興味深いさまざまなエピソードとともに紹介。
単語の長さや一文の中の平均単語数、一般的にはあまり使われない単語の使用といった特徴を調べる計量文献学により、匿名で出版されたベストセラー作品の筆者が明らかになったり、犯罪捜査において犯人を特定するのに役立ったりもする。

著者のロジャー・クロイツ氏はプリンストン大学で認知心理学のPh.D.(博士号)を取得。現在はメンフィス大学教授。言語やコミュニケーションに関する著書がある。


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