『左利きの言い分』
-右利きと左利きが共感する社会へ
大路 直哉 著 | 大路 直哉 著 | PHP研究所(PHP新書) | 1,210円(税込)


序.左利きはどのくらい存在し、なぜ生まれるのか
1.左利きの苦労
2.世界の宗教は左利きをどう捉えたのか
3.日本における左利きの歴史
4.左利きの脳と身体は優れているのか
5.左利きの才人、偉人たち
6.「右利き社会」から「左利きにやさしい社会」づくりへ


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

近年、SDGsの観点から「社会的包摂(ソーシャル・インクルージョン)」への意識が高まっている。この流れの中でスポットが当たっているのが「左利き」だ。
人口の約10%いるとされ「最大級のマイノリティ」ともいえる左利きだが、病気や障害である訳でもなく、その境遇や苦労が問題視されることは多くなかった。

本書では、自身も左利きで、長年利き手に関する調査を行っている著者が、左利きが生まれる割合や左利きが生活で味わう不便さ、利き手矯正の歴史、左利きがもたらす利点、右利きとの相互理解といった、左利きに関する多様なトピックを網羅して解説。
多数派である右利きに合わせて設計された社会が、知らず知らずのうちに左利きに負担を強いている点を指摘し、左利きにとってやさしい、包摂的な社会へと移行する必要性を訴えている。

著者は英国滞在中、左利き専門店に入ったことがきっかけで利き手への探求心が開花。2018年にウェブサイト「日本左利き協会」を設立し、左利きにとって役立つ情報発信や総合学習への協力など、左利きと右利きがともに共感し合えるコミュニティづくりに取り組んでいる。


新規会員登録(無料)をすると本ダイジェストの続きをご覧いただけます。(2023年11月15日まで)会員登録はこちらから

既にSERENDIP会員の方は本ダイジェスト全文を下記から閲覧いただけます。

法人の会員はこちら

個人の会員はこちら