『NORAD 北米をどんな脅威から守るのか』
NORAD: In Perpetuity and Beyond
Andrea Charron, James Fergusson 著 | McGill-Queen’s University Press | 232p


1.NORADの起源:すべては機能主義的である
2.9.11の悲劇と新たなNORAD
3.海事領域とNORADの警戒任務
4.長年にわたり、広く知られた北極圏の難題
5.指揮と統制、それとも?
6.新たな航空宇宙領域
7.サイバー防衛、国土防衛とNORADの将来


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

カナダと米国が共同運営する北米航空宇宙防衛司令部(North American Aerospace Defense Command: NORAD)。防空警報、航空管制、海事警報といった機能を提供するが、1958年の創設以来、軍事協力に関する世界的なモデルであり続けている。
世界情勢が揺れ動く中、NORADの任務はどのように変化してきたのか。

カナダで刊行された未邦訳の本書では、テクノロジーや指揮統制の革新だけでなく、9.11など前例のない脅威によって促されたNORADの近年までの変化をたどる。
創設時はNorth American Air Defense Commandという名称だったが、1981年の更新時に、弾道ミサイルやソ連の宇宙戦略への対応といったミッションを明確にするため、NORADの“A”にあたるAir(航空)をAerospace(航空宇宙)に改めた。2006年には警戒範囲を海洋にも広げ、その重要性に鑑みて協定が「恒久化」されることになった。

著者のアンドレア・シャロン氏はマニトバ大学の政治学の准教授であり、国防安全保障研究センターの所長。ジェームズ・ファーガソン氏はマニトバ大学の政治学教授。


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