『WEIRD「現代人」の奇妙な心理(上)』
-経済的繁栄、民主制、個人主義の起源
ジョセフ・ヘンリック 著 | 今西 康子 訳 | 白揚社 | 432p | 3,410円(税込)


序.あなたの脳は改変されている
1.WEIRD(ウィアード)な心理
2.文化的動物となる
3.氏族、国家、そして、ここからそこに到達できないわけ
4.神様が見ておられる、正しい行ないをなさい!
5.WEIRDな家族
6.心理的差異、家族、そして教会
7.ヨーロッパとアジア


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

市場経済や民主主義、法律、科学技術、そして一夫一婦制を基本とする家族制度――西洋文明を取り入れた日本社会に生きるわれわれは、こうした概念や制度を当たり前のように理解し、従い利用しながら毎日を送っている。
だが、世界や、これまでの歴史を見渡すと、これらは決して「当たり前」ではない。

本書では、欧米、日本などでスタンダードとなっている、個人主義的な現代の諸制度や価値観が実は「WEIRD(奇妙)」であり、家族や氏族、部族といった「親族ベース」の絆によって個人をがんじがらめにする伝統的な社会関係が、人類として自然な姿であることを前提に論を展開。現代のWEIRDな社会を形成するに至る、人々の心理(考え方や感じ方)の変化は、いつ、何をきっかけに起こったのかをテーマに歴史を紐解き、データを駆使しながら壮大なスケールで解き明かしている。
上巻には、WEIRDの定義や特徴、伝統社会の特徴、そして変化を起こした4世紀以降のキリスト教西方教会の動きまでが掲載されている。

著者は、ハーバード大学人類進化生物学部長。著書に『文化がヒトを進化させた――人類の繁栄と〈文化-遺伝子革命〉』(白揚社)がある。


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