『老いの失敗学』
-80歳からの人生をそれなりに楽しむ
畑村 洋太郎 著 | 朝日新聞出版(朝日新書) | 216p | 924円(税込)


1.「老い」と「失敗」
2.「悪い老い」に気をつける
3.コミュニケーション力がカギになる
4.「老い方」は人それぞれ
5.終わりから考える
『ゲルニカ』と「勝手脳」──おわりにに代えて


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

「老い」は誰にも避けて通ることはできない。世界一の超高齢社会を続ける日本では、高齢者自身はもちろん、若い世代も老いという現象に向き合う必要があるだろう。
そして、自分自身に起きる、当事者としての「老い」は、誰にとっても未知の世界だ。初めての経験であれば「失敗」も避けられない。

本書では、80歳を超える「失敗学」の大家が、これまでの研究と自身の経験から、老いと失敗の共通点を見出し、そこから得た知見を披露している。
失敗にも老いにも、それぞれメリットとデメリットの両面がある。失敗にデメリットがあるのは言うまでもないが、それを糧に奮起したり、教訓が得られるといったメリットもある。老いには心身の不調や「老害」と呼ばれる言動といったデメリットがあるものの、それらの現実を受け止め原因を探り、うまく対処すれば、はかりしれないメリットがあるという。

著者は1941年生まれ。東京大学名誉教授で、失敗学、創造学、知能化加工学、ナノ・マイクロ加工学を専門とする。2001年より畑村創造工学研究所を主宰。02年にNPO法人「失敗学会」を立ち上げた。


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