『知られざる海上保安庁 安全保障最前線』
奥島 高弘 著 | ワニブックス | 224p | 1,870円(税込)


1.国民みんなに知ってほしい海保の実態
2.海保を軍事機関にするべきか
3.海保と自衛隊の連携・協力
4.海上保安分野で世界をリードする海保
5.海保は“絶対”に負けられない


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

「海保」の略称で呼ばれ、領海侵犯のニュースなどでその名を聞くことの多い「海上保安庁」。あるいは『海猿』といった映画やドラマから、海難救助の組織として認識する人も多いかもしれない。
いずれにせよ、その安全保障上の役割や位置付け、組織の実態について詳しく知る人はさほど多くないだろう。

本書では、2020年1月から22年6月まで海上保安庁長官を務めた著者が、海上保安庁がどのような任務を負い、どれくらいの人員や装備で、どの守備範囲までの仕事をしているのか、といった組織運営の実態を詳しく語っている。
しばしば誤解されるというが、海上保安庁は軍事機関ではなく、警察庁と同じ法執行機関だ。ただし、有事の際には防衛大臣の統制下に入り、国民保護措置や人命の保護などの役割を果たす。安全保障上の要請から軍事機関にすべきとの意見も一部にあるが、著者は「非軍事機関」であるからこそ重要な役割を果たせると反論している。

著者は、海上保安官として警備救難、航行安全等の実務に携わり、根室海上保安部長、第三管区海上保安本部交通部長、警備救難部警備課領海警備対策官、警備救難部長などを歴任。2018年に海上保安監、20年に第46代海上保安庁長官に就任(22年退任)。


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