『Invention and Innovation』
-歴史に学ぶ「未来」のつくり方
バ-ツラフ・シュミル 著 | 栗木 さつき 訳 | 河出書房新社 | 288p | 1,980円(税込)


1.発明(インベンション)とイノベーション―その長い歴史と現代の狂騒
2.歓迎されていたのに、迷惑な存在になった発明
3.主流となるはずだったのに、当てがはずれた発明
4.待ちわびているのに、いまだに実現されない発明
5.テクノロジー楽観主義、誇大な謳い文句、現実的な期待


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

企業活動にとっての「イノベーション」の重要性は言を俟たない。今日では、気候変動をはじめとする地球的課題を解決し、サステナブルな未来を創造するためのイノベーションにも期待が集まっている。
だが、歴史を振り返ると、優れた「発明」がありながらイノベーションに失敗した例が少なくないようだ。

本書では、エネルギー、環境など世界の諸問題について学際的研究を行い、一般書のベストセラーもある著者が、テクノロジーの発明と歴史的背景を紐解きながら、その数々の失敗や誤算を分析。発明とイノベーションのあるべき姿を探る。発明とイノベーションが大成功を収め、現代文明に貢献した例も多数あることを前提とした上で、「イノベーションの失敗」の例を「歓迎されていたのに、迷惑な存在になった発明」「主流となるはずだったのに、当てがはずれた発明」「待ちわびているのに、いまだに実現されない発明」の3カテゴリーに分けて論じている。
ダイジェストでは「歓迎されていたのに、迷惑な存在になった発明」の例として「フロンガス」を主に取り上げた。

著者はマニトバ大学特別栄誉教授、カナダ王立協会フェロー。『エネルギーの人類史』(上下巻、青土社)、『Numbers Don't Lie』(NHK出版)などの著書がある。


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