『ICU式「神学的」人生講義 この理不尽な世界で「なぜ」と問う』
魯 恩碩 著 | CCCメディアハウス | 416p | 1,870円(税込)


1.この世界を見るための「準拠枠」
 一人の犠牲で、みんなが幸せになれるとしたら?
2.キリスト教と日本の人権思想
 なぜ、すべての人間は等しく尊厳を持つのか?
3.旧約聖書の創造信仰
 「この世界のいま」「私たちのいま」はなぜあるのか?
4.旧約聖書の成立
 耐え難い絶望のなかで、なぜ生きなければならないのか?
5.新約聖書の「赦し」
 被害を受けたとき、あなたは加害者を許せるか?
6.新約聖書の信仰義認論
 あなたの人生の「傷」、そして「使命」とは何か?
7.絶対平和主義と正戦論
 この世界に、正当な暴力や戦争はあるのか?
8.キリスト教と自然科学
 科学が事実を語るとき、神は何を語るのか?
9.この不条理な世界と神義論
 なぜ、この世界に悪が存在するのか?
10.人間の有限性と「祈り」
 この理不尽な世界で「なぜ」と問う
11.資本主義と共存の倫理
 競争社会で出し抜かずに生きることはできるのか?
12.キリスト教と環境倫理
 私たちは動物や自然をアガペーできるのか?


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

世界3大宗教の一つである「キリスト教」は、20億人以上が信仰するとされている。とくに西洋の人々の思想や価値観、世界観に大きな影響を与え、科学の発展や民主主義、資本主義、人権思想などの源泉にキリスト教が存在する。
キリスト教について知ることは、現代社会の根底にあるものを考えることにもつながる。

本書は、東京・三鷹市にある国際基督教大学(ICU)の必須教養科目「キリスト教概論」の書籍化。著者である「教授」と7人の学生による、12の神学的な「究極の問い」をテーマとする議論を再現することで、多くの現代人、現代社会の根底にあるキリスト教の本質に迫っている。
旧約聖書の「創世記」で示された「神と自然の関係」は、16世紀のルター、カルヴァンらによる宗教改革を経て、科学革命、代議制民主主義、近代資本主義、人権思想を確立するベースとなったのだという。

著者は国際基督教大学教養学部教授。韓国ソウルに生まれ、ドイツのヴェストファーレン・ヴィルヘルム(ミュンスター)大学神学部博士課程修了(神学博士)。2008年より国際基督教大学で、聖書学、キリスト教学、聖書ヘブライ語、環境倫理などを教えている。なお、ダイジェスト本文の「楊」「金」はいずれも学生の名前(仮名)。


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