竹村 公太郎 著 | 東洋経済新報社 | 192p | 1,400円(税別)

序.100年後の日本のために
1.なぜ、ダムを増やさずに水力発電を2倍にできるのか
2.なぜ、日本をエネルギー資源大国と呼べるのか
3.なぜ、日本のダムは200兆円の遺産なのか
4.なぜ、地形を見ればエネルギーの将来が分かるのか

【要旨】東日本大震災以降、日本の電力エネルギーは、再生可能エネルギーの比率を上げるなど、多様性を確保する工夫が求められているといえる。再生可能エネルギーにはいくつかの選択肢があるが、どうしても太陽光発電に目が向きがちだ。しかし、忘れてはならないのが、古くからあるダムによる水力発電である。本書では、巨大ダムを増設するのが困難なために今以上に発電量を増やせないと思われている水力発電について、実はその潜在力が十分に発揮されていないことを指摘。既存のダムの使い方を工夫することで、コストのかからない純国産エネルギーが100年後、200年後にも変わらず確保できると主張している。著者は、長年建設省・国土交通省でダム・河川事業に携わり、現在は日本水フォーラム事務局長を務めている。

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