川村 湊 著 | 光文社(光文社新書) | 264p | 740円(税別)


1.ノーベル文学賞と日本人
2.ノーベル文学賞とは何か
3.村上春樹は“第三の男”になれるか?


【要旨】毎年10月初旬のノーベル賞受賞者発表の時期になると、「日本人の受賞」があるかどうかに関心が集まり、みごと日本人が受賞した場合には国中が喜びで湧きかえることになる。そんななか、ここ数年の恒例になっているのが、海外でも人気のある村上春樹氏がノーベル文学賞を受賞するかどうかに、メディアやファンがやきもきする現象である。もし受賞すれば、日本人のノーベル文学賞受賞者は、川端康成、大江健三郎に次いで3人目となる。本書では、その、多くの人が気にしていると思われる「村上春樹氏によるノーベル賞受賞の可能性」について論じるとともに、ノーベル文学賞とはどういう賞なのか、これまでどんな人が受賞してきたのか、などを紹介。キーワードは「世界文学」であり、「国際性」とは何かを考えさせられる論考にもなっている。著者は文芸評論家で法政大学国際文化学部教授。

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