水野 誠/三浦 麻子/稲水 伸行 編 著 | 東京大学出版会 | 252p | 5,000円(税別
序.プロ野球の「熱狂」を科学する
1.プロ野球ファンを解き明かす
2.人はなぜその球団を応援するのか
3.選手とチームへの共感と自己適合性
4.阪神ファンと広島ファン
5.社会的営みとしての球団愛
6.プロ野球選手のたどる道
7.常勝チームはつくれるか?
8.日本のプロ野球球団経営の現状
【要旨】1936年に日本職業野球連盟が発足して以来、80年の歴史をもつ日本のプロ野球。サッカー人気もあるものの、今なお国民的スポーツの一つとして、多くのファンを獲得している。本書では、そのプロ野球を題材に、スポーツチーム(球団)を応援するファンが、どのような動機で応援するようになったか、どんな意識で声援を送っているのかなどを、マーケティング、および社会心理学の視点から分析、さらにマネジメントの視点から球団運営のあり方を論じている。とくに読売ジャイアンツ(巨人)、阪神タイガースという人気2球団に、2016年に25年ぶりのリーグ優勝を果たした広島東洋カープを加えた3球団のファンを対象にした独自調査の結果、諸学説などをもとにアカデミックな考察を加えている。編者の水野誠氏は明治大学商学部教授、三浦麻子氏は関西学院大学文学部教授、稲水伸行氏は筑波大学ビジネスサイエンス系准教授で、水野教授と稲水准教授は広島ファン、三浦教授は阪神ファン。本書はこの3人を含む10人の研究者によって執筆された。
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