小川 紘一 著 | 翔泳社 | 458p | 2,200円(税別)

1.エレクトロニクス産業の失敗を超えて
2.製造業のグローバライゼーションとビジネス・エコシステムの進展
3.欧米企業が完成させた「伸びゆく手」のイノベーション
4.アジア諸国の政策イノベーション

【要旨】製造業をはじめとするあらゆる産業で、活力を失う日本企業が多くなっている。本書は、この長きにわたる停滞を脱し、日本の産業全体を再生させるための戦略を提起する。それが、自社のコア領域をクローズさせて独占しつつ、市場との境界にオープン領域を設定する「オープン&クローズ戦略」である。これはアップルやインテル、クアルコムなどの欧米企業が生み出した知財マネジメントとビジネスモデルであり、本書ではその構造を分析し、日本や日本企業がこの戦略を取り入れ成功する可能性を探っている。著者は東京大学政策ビジョン研究センター・シニアリサーチャー。富士通研究所研究部長、東京大学ものづくり経営研究センターを経て、内閣や経済産業省のタスクフォースや委員を数多く務める。なお、本書は2014年の初版に、IoT、インダストリー4.0の進行を踏まえた論考を加え、改稿した増補改訂版である。

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