キャス・サンスティーン/リード・ヘイスティ 著 | 田総 恵子 | NTT出版 | 296p | 1,800円(税別)

はじめに 集団思考(グループシンク)を超えて
1.高邁な理想が大失敗に
2.増幅される間違い
3.カスケード効果
4.集団は極に走る

【要旨】現実の人間行動を正しく分析する理論として注目されている行動科学(行動経済学)は、個人の考え方は時に不合理で間違いを犯しやすいことを証明している。本書では、それが集団にも当てはまるか、集団であれば個人のような間違いが起きないのか、といった疑問について検証。後者については、集団はかえって個人の間違いを助長することが多いことを示し、どうすればそれを防ぎ、成功する「賢い組織」になれるのかを事例や実験結果などをもとに具体的に論じている。著者のキャス・サンスティーン氏はハーヴァード大学ロースクール教授の法学者で、オバマ政権第1期で行政管理予算局の情報・規制室室長を務めた。リード・ヘイスティ氏は心理学者でシカゴ大学ブース・ビジネススクール教授。

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