日本財団 子どもの貧困対策チーム 著 | 文藝春秋(文春新書) | 232p | 780円(税別)

1.子どもの貧困大国・日本
2.子どもの貧困がもたらす社会的損失
3.当事者が語る「貧困の現場」
4.貧困から抜け出すために
5.貧困対策で子どもはどう変わるのか

【要旨】「6人に1人の子どもが貧困状態にある」。これは、まぎれもなく世界第3位の経済大国・日本の話だ。しかし、この問題を身近な「ジブンゴト」として考えている人はさほど多くないだろう。本書では、こうした現状を表すさまざまなデータを挙げながら、子どもの貧困問題が税収減少や社会保障費の増大を生むだけでなく、貧困の連鎖のせいで将来にわたる国力低下に結びつくことを指摘する。その上で、生活保護世帯、児童擁護施設、ひとり親家庭の当事者へのインタビュー、海外の事例などをもとに、これからの日本にどんな対策が必要かを提言している。なお本書は、著者である日本財団子どもの貧困対策チームが2015年12月に発表した「子どもの貧困の社会的損失推計レポート」に新たな仮説などを加筆したものである。

SERENDIP会員の方は本ダイジェストをこちらからお読みいただけます。