上村 雄彦 著 | 集英社(集英社新書) | 221p | 740円(税別)

1.パナマ文書の衝撃
2.富の偏在を可視化すること
3.グローバル・タックスの可能性
4.グローバル・タックス実現のためのステップ
5.政治と現実を動かすために
6.グローバル・ガヴァナンス -EUの夢
おわりに 不平等と戦う人々

【要旨】格差と貧困の広がり、地球環境の破壊、疫病の蔓延、紛争やテロ、ヘイトの連鎖など、現代社会の抱えるグローバル規模の課題は枚挙のいとまがない。一方的な富の収奪による不平等は、2016年4月に公表されたパナマ文書によっても明らかになっている。本書では、パナマ文書で衆目の下に晒されたタックス・ヘイブン(租税回避地)の問題点を指摘した上で、それを含むさまざまな地球的課題を解決する「グローバル・タックス」の考え方と仕組み、可能性を示している。著者は横浜市立大学学術院国際総合科学群教授、同グローバル協力コース長。国連食糧農業機関住民参加・環境担当官などのキャリアがあり、2005年以降、グローバル・タックスの研究を進めてきた。日本におけるグローバル・タックスの実現を検討する「グローバル連帯税推進協議会」の委員も務めている。

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