井上 智洋 著 | 文藝春秋(文春新書) | 256p | 800円(税別)

1.人類vs.機械
2.人工知能はどのように進化するか?
3.イノベーション・経済成長・技術的失業
4.第二の大分岐──第四次産業革命後の経済──
5.なぜ人工知能にベーシックインカムが必要なのか?

【要旨】2030年頃には、人間と同等に自ら判断してさまざまな知的作業をこなせる「汎用人工知能(AI)」が開発されるといわれている。今でも「AIに仕事を奪われる」ことを危惧する人が多いが、汎用AIの登場後、2045年頃までには、いよいよそれに現実的に対処する必要にせまられる可能性が高い。雇用や社会保障をはじめ、現在の社会構造や経済を大きく変革せざるを得なくなりそうだ。本書では、その変革の一つとして「ベーシックインカム(BI)」の導入を提案している。AIとBIによって人々を「生活のための労働」から解放し、より豊かな社会をめざす。本書では、AIの進化とそれによって社会がどう変わるかを概観しつつ、BI導入による「有用性」にとらわれない価値観への転換の可能性を探っている。著者は駒澤大学経済学部講師で、マクロ経済学、貨幣経済理論、成長理論を専門とする。

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