デービッド・アトキンソン 著 | 東洋経済新報社 | 308p | 1,500円(税別)

1.日本はほとんど「潜在能力」を発揮できていない
2.「追いつき追い越せ幻想」にとらわれてしまった日本経済
3.「失われた20年」の恐ろしさ
4.戦後の成長要因は「生産性」か「人口」か
5.日本人の生産性が低いのはなぜか
6.日本人は「自信」をなくしたのか
7.日本型資本主義は人口激増時代の「副産物」に過ぎない
8.日本型資本主義の大転換期
9.日本の「潜在能力」をフルに活用するには

【要旨】「失われた20年」と呼ばれる日本経済の長期停滞の原因の一つに生産性の低さがあることは、日本人の間に認識されてきているのではないだろうか。本書では、日本の伝統企業の社長を務め、『デービッド・アトキンソン 新・観光立国論』(東洋経済新報社)などのベストセラーのある英国人アナリストが、高い潜在能力があるにもかかわらずそれを活かしきれていない日本人に対し、生産性向上や経済成長の具体的な処方箋を示している。各種データを元に、かつての日本の高度成長には「人口ボーナス」があったことを指摘。それがなくなった今こそ、高い技術力、勤勉さ、高スキル労働者の比率などの潜在力を発揮する道を探るべきと主張する。著者は、文化財の修繕を手がける小西美術工藝社代表取締役社長。1990年代にゴールドマン・サックスのアナリストとして日本の不良債権の実態を暴くレポートを発表し、注目を集めた。

SERENDIP会員の方は本ダイジェストをこちらからお読みいただけます。 
SERENDIP会員でない方には新着ダイジェストが2週間分届く、無料試読がございます。お申込みはこちらから。