安井 大輔 著 | 晃洋書房 | 212p | 4,300円(税別)

1.多文化化をめぐる理論的視角
2.恒常的オキナワネスの形成
  :横浜市鶴見区における沖縄コミュニティの形成
3.開放的オキナワネスの形成
  :横浜市鶴見区における沖縄コミュニティの多様化
4.開放性のなかの恒常性:鶴見沖縄県人会
5.開放性を支えるための恒常性:エスニックイベント
6.恒常性と開放性の交錯するエスニシティ:エスニックフード

【要旨】3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

日本では少子高齢化により生産年齢人口が今後ますます減少することは避けられない。その対応策の一つとして、積極的な移民の受け入れも検討されるべきだろう。その際に、日本社会において移民コミュニティがどのように形成され、維持されていくのか。その議論に資する事例として「沖縄移民」を挙げることができる。国外からの移民ではないが、独自の文化を有する沖縄出身者は比較的規模が大きく歴史のあるコミュニティを形成しているからだ。本書では、神奈川県横浜市鶴見区の沖縄移民コミュニティを対象にした調査をもとに、移民たちがどのように「沖縄らしさ」や文化アイデンティティを守りながらコミュニティを維持しているのかを分析。内部の多様化や世代交代の中での集団の恒常性の保持等について詳細に論じている。著者はエスニシティ論、移民研究等を専門とする社会学者で、明治学院大学社会学部専任講師。

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