(原題)The Better Brain Solution: How to Reverse and Prevent Insulin Resistance of the Brain, Sharpen Cognitive Function, and Avoid Memory Loss | Steven Masley 著 | Knopf | 340p(予定)
1.記憶障害の原理 -脳、血糖、心臓の関係
2.脳がどれだけ機能しているか
3.12の食物で脳を活性化
4.脳に栄養を与える方法
5.脳の健康に必須の栄養素
6.健康な脳のための体づくり
7.脳を落ち着かせる
8.有害物から脳を守る
9.もっと健康で幸せな脳に
10.脳を癒す献立
【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。
日本では「糖質制限ダイエット」が流行するなど、糖質(炭水化物)の過剰摂取が健康の敵になりかねないことが一般常識になりつつあるようだ。肥満は見た目だけでなく、心臓病、糖尿病といった深刻な病につながることもよく知られている。しかし、認知症やアルツハイマー病をはじめとする「脳」の障害に糖質摂取や血糖値が関係していると言われて、ピンと来る人は多くないのではなかろうか。本書では、血糖値の上昇が認知症などの脳機能障害に結びつくメカニズムを解説。それは、血糖(グルコース)を細胞に吸収させるホルモンであるインスリンに関係する。インスリンの働きを抑制する「インスリン抵抗性」が体内に生じることで、脳細胞に血糖が行き渡らなくなる、というものだ。それを踏まえて本書では、脳の健康を高めるために何をすればいいかを食物、栄養、運動、ストレス管理の各側面から具体的に解説している。著者は米国フロリダ州のMasley Optimal Health Center会長を務める医師。心臓病と老化を専門に研究を行い、多数の論文・著書がある。
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