岩田 昭男 著 | 朝日新聞出版(朝日新書) | 208p | 720円(税別)

プロローグ iPhoneにSuicaが載った日
1.日本初のIC乗車券 Suica誕生
2.Suica躍進 エキナカ戦略と相互利用の拡大
3.翳りゆくSuica ガラパゴスという汚名
4.起死回生! アップルペイ上陸
5.黒船襲来に揺れるクレジットカード業界
6.確立されるアップル幕藩体制
7.電子決済三国志 グーグルとVISAの逆襲
エピローグ 世界に広がる「Suica経済圏」

【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

2016年9月、アップルのスマホ最新機種、iPhone 7/7 Plusが世界発売された。搭載された数々の新機能の中でも、とくに日本国内で大きな話題となったのが、決済サービスであるApple Pay(アップルペイ)の電子マネー「Suica」への対応だった。Suicaは国際標準規格と異なる日本独自の方式FeliCa(フェリカ)を採用しているため、それまではiPhoneで使用できなかった。では、なぜアップルは方針を変え、フェリカを採用するに至ったのか。本書ではその理由について、事の経緯と、アップルと、Suicaを発行するJR東日本双方の戦略意図を探りながら考察している。また同時に、強力な決済サービスを展開するアップルペイが金融業界へ与えるインパクト、および業界地図をいかに塗り替えるかを占う。著者は、流通、情報通信、金融分野を中心に活躍するジャーナリスト。

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