丸山 俊一/NHK「欲望の資本主義」制作班 著 | 東洋経済新報社 | 244p | 1,500円(税別)

序.トップランナーたちとの対話が生む多様な視点(安田洋祐)
1.「アダム・スミスは間違っていた」
  “近代”経済学の巨人・スティグリッツ
2.「資本主義は成長がマストではない」
  異端の奇才・セドラチェク
3.「資本主義は完璧じゃない。労働のない社会が来る」
  未来をクールに見る投資家・スタンフォード
特別対談 「成長資本主義が世界の不安定化を招いている。
     GDP至上主義と決別せよ!」セドラチェク×小林喜光
「欲望」とは? そして問いは反復される
  ──あとがきにかえて(丸山俊一)

【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

2016年5月28日、NHK地上波総合で放送されたある硬派な経済ドキュメンタリー番組が大きな反響を呼んだ。「欲望の資本主義~ルールが変わる時~」だ。気鋭の若手経済学者・安田洋祐大阪大学大学院准教授が、世界トップクラスの経済学者、アナリスト、投資家らと対談し、「資本主義とは?」「利子とは?」「欲望とは?」といった現代社会の深層にある根源的な問いをぶつけるという内容。好評につき2017年1月には「欲望の資本主義2017」、4月には「欲望の民主主義」といった続編も放送された。本書は同番組の書籍化。登場した世界のトップランナーの中から、3人の巨人との対談をメインとする。コロンビア大学教授で2001年ノーベル経済学賞受賞者のジョセフ・E・スティグリッツ氏、チェコのCSOB銀行マクロ経済担当チーフストラテジストで、ベストセラー『善と悪の経済学』(東洋経済新報社)の著者トーマス・セドラチェク氏、元ゴールドマン・サックスの投資家でシェルパ・キャピタルCEOのスコット・スタンフォード氏だ。なお、ダイジェストでは後二者のパートを取り上げた。

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