【新書】昔話の戦略思考
配信ダイジェスト
2017.07.25

梶井 厚志 著 | 日本経済新聞出版社(日経プレミアシリーズ) | 232p | 850円(税別)
1.こぶ取り爺さん 「偶然」を法則と勘違い
2.浦島太郎 「機会費用」から幸不幸をとらえる
3.舌切り雀 選ばせることで相手に記憶させる
4.竹取物語 主導権を与えて断る
5.桃太郎 話に枝葉をつけたほうが理解が進む
6.わらしべ長者 ものの交換価値を考える
7.持参金 貨幣価値とネッティング
8.百年目 遊びをゆとりと見るか、無駄と見るか
9.千両みかん 需要と供給、そして交渉
10.大山詣り コミットメントとシグナリング
11.はてなの茶碗 確率と期待収益
12.井戸の茶碗 正直者の経済学
2.浦島太郎 「機会費用」から幸不幸をとらえる
3.舌切り雀 選ばせることで相手に記憶させる
4.竹取物語 主導権を与えて断る
5.桃太郎 話に枝葉をつけたほうが理解が進む
6.わらしべ長者 ものの交換価値を考える
7.持参金 貨幣価値とネッティング
8.百年目 遊びをゆとりと見るか、無駄と見るか
9.千両みかん 需要と供給、そして交渉
10.大山詣り コミットメントとシグナリング
11.はてなの茶碗 確率と期待収益
12.井戸の茶碗 正直者の経済学
【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。
「桃太郎」「浦島太郎」など古来から語り継がれてきた、誰もが知る昔話、あるいは江戸時代以降に作られ人々を楽しませてきた(古典)落語のストーリーには、今も変わらぬ人間の行動心理や倫理・思考パターンが刻み込まれている。本書では、その昔話や落語のストーリー全体や登場人物たちの心理・思考・行動、やりとり、そしてそこから得られる教訓などを、経済学的に分析。「もし……だったら」といった仮定と推測、作品そのものの現代での受け取られ方なども含め、昔話と落語それぞれ6作品ずつを自由に論じている。著者は京都大学経済研究所教授。ゲーム理論での行動パターンを「戦略的思考」と位置づけた数式を使わない解説や、教養に富んだ執筆に定評がある。なお、本書はダイヤモンド社の無料広報誌『経』に2007年から2011年にかけて連載された「コトバの戦略的思考」に著者が加筆修正したものである。
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