ダニエル・ヤーギン 著 | 伏見 威蕃 | 日本経済新聞出版社 | 512p | 1,500円(税別)

3.電気時代(後半2章分)
4.気候とCO2
5.新エネルギー
6.未来への道

【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

その解決が人類文明の存亡の鍵を握ると言っていい「エネルギー問題」。前著『石油の世紀』(邦訳上下巻、日本放送出版協会)でピュリツァー賞を受賞した、エネルギー問題の大家である著者は、同時代の世界中の知識の共有や科学の応用による「探求」こそが、21世紀のエネルギー対策に最重要であると説く。再生可能エネルギーやバイオマス、そして「利用の効率化」におけるイノベーションのグローバリゼーションが必要ということだ。本書では、これらのイノベーションの現状と展望を具体的にリポートしつつ、それぞれが抱える課題にも言及している。重要なのは、既存の化石燃料や原子力と、新たなイノベーションの最適なミックスを図り、地政学的なリスクも考慮したエネルギー安全保障を考えていくことだという。国際政治とグローバル経済にも詳しい著者は現在、IHSマークイット副会長、ケンブリッジ・エナジー・リサーチ・アソシエーツ共同代表。

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