檜山 敦 著 | 平凡社(平凡社新書) | 224p | 780円(税別)

1.シニア就労のススメ
2.シニアの日常とICT
3.モザイク型就労──ICTでシニア労働力を活かす
4.高齢者クラウドの実用化
5.未来へ向けて

【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

周知の通り、日本は世界でも類を見ない「超高齢社会」に突入している。人口ピラミッドはきれいな逆三角形になりつつあり、2016年時点ですでに生産年齢の2.2人で、2065年には1.3人で1人の高齢者を支えるという試算がなされている。だが、この逆三角形をひっくり返したらどうだろう。それが本書の著者による発想だ。すなわち、若者が高齢者を支えるのではなく、ボリュームゾーンとなった高齢者(シニア)層が若者を支える社会をめざしたらどうか、ということだ。本書では、ICT(情報通信技術)を活用しながら、シニアが生き生きと働き若者を支える社会を「超高齢社会2.0」と名づけ、現在進行中の研究開発を紹介。発想の転換と具体的アクションを提言している。著者は工学博士で複合現実感、ヒューマンインタフェースを専門とする。現在、東京大学先端科学技術研究センター専任講師、理化学研究所革新知能統合研究センターチームリーダーを務める。

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