伊丹 敬之 著 | 日本経済新聞出版社 | 272p | 1,800円(税別)
序.再建の連続という人生
1.人間タービンの誕生
2.しょっぴかれるように、本社社長に
3.大型経営者の登場
4.東芝再建への苦闘
5.メザシの土光さん
6.母の教え
7.現場の達人、凜とした背中
終.日に新たに、日々に新たなり
【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。
昭和の財界の大物と聞いて真っ先に名前が挙がるのは土光敏夫氏(1896-1988)ではないだろうか。石川島重工業と合併後の石川島播磨重工業(現・IHI)の社長、東芝社長・会長としていずれも経営再建に手腕を発揮し、第4代日本経済団体連合会(経団連)会長として、さらに臨時行政改革推進審議会の会長として行政改革を主導した(土光臨調)。その鮮やかな手際から「ミスター合理化」と称される一方、「メザシの土光さん」としてその質素な生活ぶりでも知られていた。本書は、その土光氏の評伝。とくに、同氏を見込んだ人たちから持ち込まれた三つの難題、すなわち2社の経営再建と行政改革をいかに解決したか、なぜ解決できたかを中心に論評を加えている。ここに描かれた土光氏の行動や発言は、現代の経営改革、組織改革に大きなヒントを与えてくれるものだ。著者は国際大学学長、一橋大学名誉教授を務める経営学者。
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