原題:The Souls of ChinaIan Johnson 著 | Pantheon Books, New York | 480p

1.太陰暦
2.啓蟄
3.透明で明るい
4.夏の収穫
5.秋の中頃
6.冬至
7.うるう年
あとがき 天国を探して

【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

現代中国について「宗教」の側面から語られることは少ないかもしれない。国家統制が強い印象から、信教の自由が認められていない、といった思い込みがあるからだろうか。実際には中国政府は仏教、道教、イスラム教、カトリック、プロテスタントの宗教活動を認めている。それ以外の民間宗教なども非認可ながら黙認しており、何らかの宗教を信じる人は年々増加してきているようだ。だがかつて、毛沢東国家主席が在任時は、宗教は一切禁じられていた。その禁教の期間があったことが、伝統宗教の継承断絶などの問題を引き起こしている。本書ではピューリツァー賞受賞作家である著者が、過去30年間に中国でさまざまな宗教文化に関わった体験を物語風に語ると同時に、中国の人々の宗教観、本音、宗教の歴史や動向、政府との関係などを解説する。

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