キャス・サンスティーン 著 | 田総 恵子 | NTT出版 | 378p | 2,800円(税別)

はじめに 規制のコックピットに乗り込む
1.規制はどうあるべきか?
2.人びとの本能にのっとった規制とは?
3.間違いを逆手に取る
4.情報公開を工夫する
5.ためになるデフォルトルール
6.認知の限界に気づく
7.規制はマネーボール方式で
8.さらば、官僚主義
9.いかにして政府は世話を焼くべきか?
10.選択アーキテクチャーをシンプルにする
おわりに 三つの教訓

【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

市場経済を活性化するためには政府による「規制」はできるだけ少ない方がいい、と考える人が多いのではないだろうか。規制を含む政府の機能を最小限にする「小さな政府」の是非もしばしば議論される。だが本書では、規制や政府の大小ではなく、規制そのもののあり方について論じる。米国オバマ政権第1期で行政管理予算局情報・規制問題室(OIRA)室長として大統領を支えた著者が、自らの実践を踏まえ、より良い規制を通して政府を生産的・効率的にし、国民に役立ち、かつシンプルでわかりやすくする方法について具体的に論を展開。その目的のために、かつて、2017年ノーベル経済学賞受賞者のリチャード・セイラー氏とともに開発した「ナッジ」など行動経済学の手法と考え方を活用している。著者は法学者で現在はハーヴァード大学ロースクール教授。『賢い組織は「みんな」で決める』(共著、NTT出版)など多数の著書がある。

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