アビゲイル・タッカー 著 | 西田 美緒子 | インターシフト | 272p | 2,200円(税別)

はじめに 地球の小さな征服者
1.滅亡と繁栄
2.なついていても野生を残す
3.ネコに魔法をかけられて
4.エイリアンになったネコたち
5.ネコから人間の脳へ感染する
6.人間はネコに手なずけられている
7.次世代のネコたち
8.なぜインターネットで大人気なのか


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

一般社団法人ペットフード協会の調査によると、2017年、日本全国での猫の推定飼育数が、1994年の調査開始以来初めて犬を上回った。雑貨店では猫グッズがあふれ、インターネット上の面白猫動画が凄まじい勢いで拡散するなど、今や空前の猫ブームと言っていい。世界的な統計を探すと、犬、猫それぞれの飼育数上位10カ国の合計で犬は約1億7000万匹、猫は約2億4000万匹という数字も見つかる。本書では、猫がなぜこれほどまでに人々を魅了し、あたかも人間を支配するようにまでなったかを検証。著者によれば、猫は進んで人間に飼いならされ、人間を思い通りに動かすことで地球の生態系をも支配した。その“生存戦略”を、さまざまな研究成果をもとに解き明かす。著者はスミソニアン博物館の運営元が発行する『スミソニアン』誌記者などを務める米国のライター。本書は12カ国で刊行され、ニューヨーク・タイムズ・ベストセラー、『フォーブス』ベスト・サイエンス・ブックスなどに選出されている。

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