山本 謙治 著 | 講談社(講談社現代新書) | 224p | 800円(税別)

1.牛肉の真実
2.美味しい牛肉の方程式
3.牛肉のおねだん──体験ルポ・僕は牛を飼ってみた
4.美味しい牛肉をめぐって~日本の「あかうし」篇
5.美味しい牛肉をめぐって~アメリカ・オーストラリア・フランス篇
6.ほんとうに美味しい牛肉を食べるために
巻末付録 美味しい牛肉を食べられる販売店・飲食店リスト


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

「食肉の王者」と言えば「牛肉」と言えるのではないか。昨今は「赤身」「熟成」などのブームはあるものの、「霜降りのA5肉」を最高級として崇める風潮は変わらない。黒毛和牛をメインとする「和牛」をブランドとして海外にPRする動きも活発化している。だが本書の著者は、「日本人は牛肉について識らなすぎる」と指摘する。また、黒毛和牛やA5肉ばかりがもてはやされる現状に疑問を呈し、著者自らがオーナーとなった短角種や「あかうし」など、美味しい和牛は他にもあり、生産や消費がもっと多様化すべきと主張している。本書では、そうした議論とともに牛肉についての知識を網羅。著者自身の牛の飼育体験などを交えながら、「美味しい牛肉とはどういうものか」を詳説している。著者は株式会社グッドテーブルズ代表取締役社長を務める農畜産物流通コンサルタント、農と食のジャーナリスト。

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