河合 篤男/伊藤 博之/山路 直人 著 | 日本経済新聞出版社 | 390p | 3,000円(税別)

1.3M・組織ライフサイクル・戦略駆動力
2.失敗に始まった会社
3.組織に経営理念が吹き込まれるプロセス
4.イノベーション・マシーンの稼働
5.組織の成熟と再活性化
6.外部からのCEOによる改革
7.浮かび上がる戦略的方向性と手ごたえ
終.長期成長の鍵


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

「世界で最も創造的な大企業」「イノベーション・エリート」と賞賛されることも多い「3M(スリーエム)」。米国ミネソタ州セントポール郊外のメープルウッドに本拠地を置く、グローバルな化学・電気素材メーカーである。55,000種の製品を扱い、毎日平均1.5個の新製品を開発すると言われる同社は、社員に失敗を奨励し、長期雇用を原則としながら100年以上成長を継続している。本書では、その3Mの創業から現在に至る経営史を追いながら、その成功の本質を「戦略駆動力の経営」という切り口で解き明かしている。著者らは、3Mは「イノベーション企業として成長する」ことを全社で共有し、それを組織の力とするような経営を続けてきた、と分析する。著者の河合篤男氏は名古屋市立大学大学院経済学研究科教授、伊藤博之氏は滋賀大学経済学部教授、山路直人氏は福井県立大学経済学部教授である。

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