鎌田 富久 著 | 東京大学出版会 | 216p | 1,600円(税別)

1.テクノロジーで世界を変える
2.大学発イノベーションの創出
3.スタートアップ流モノづくり
4.起業家への道
5.未来を創る
6.新しい時代に生きる


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

東京大学をはじめとする国内トップクラスの大学などで研究が進められている先端技術は、世界的にレベルが高いものが多いのだという。だが、それらの技術が次々と事業化され、世界の産業や人々の生活を大きく変えるほどのインパクトを与えるまでには至っていないのが現状だ。それでも徐々にスタートアップ(イノベーションを引き起こし、ゼロから市場を開拓し急成長を狙う企業体)を起業できる環境が整ってきており、日本発の事業が世界で勝てるチャンスが広がっていると、本書の著者は指摘する。本書では、そうした先端技術で新しい産業を創るぐらいの可能性を持つスタートアップを「テクノロジー・スタートアップ」と名づけ、著者が関わった起業事例(ロボット、人工衛星、印刷する電子回路、がんワクチンなど)を紹介しながら、日本にスタートアップの裾野が広がる可能性を論じている。著者は、東京大学在学中にソフトウェアのベンチャーACCESS社を共同創業し、現在はテクノロジー・スタートアップを支援するTomyK代表。

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