原題:Energy and CivilizationVaclav Smil 著 | The MIT Press | 568p

1.エネルギーと社会
2.先史時代のエネルギー
3.伝統農法
4.産業革命以前の原動機と燃料
5.一次電源としての化石燃料と再生可能なエネルギー
6.化石燃料社会
7.世界史にみるエネルギー

【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

私たちの生活やビジネスは「エネルギー」なしには成り立たない。長い人類の歴史や文明は、形を変えつつも常にエネルギーとともにあったといえる。だが、それがゆえにエネルギーはさまざまな社会問題を生み出し、紛争や戦争の火種にもなってきた。本書では、そんなエネルギーと文明・社会との関わりについて、先史時代からの世界の歴史を辿りながら論じている。化石燃料や再生可能エネルギーなど、それぞれのエネルギーとの関わりには、世界共通の「グランドパターン」があるのだという。著者のバーツラフ・シュミル氏はチェコ生まれで、カナダのウィニペグ・マニトバ大学環境学部特別教授。研究分野は、エネルギー、環境、食糧、人口、経済や歴史など、多岐にわたる。邦訳された著書に『エネルギーの不都合な真実』(エクスナレッジ)、『中国の環境危機』(亜紀書房)などがある。なお、本書は1994年刊行の“Energy in World History”に大幅加筆したもので、ビル・ゲイツが自身のブログで「2017年に感銘を受けた5冊の本」の1冊として紹介している。

SERENDIP会員の方は本ダイジェストをこちらからお読みいただけます。