所 正文/小長谷 陽子/伊藤 安海 著 | 文藝春秋(文春新書) | 232p | 830円(税別)

1.社会問題としての高齢ドライバー
2.認知機能と身体能力から見る高齢ドライバー


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

ブレーキとアクセルを踏み間違えるなど、認知機能の低下が原因と思われる高齢者による自動車事故が相次ぎ、社会問題化している。背景にあるのは超高齢社会、そして公共交通機関が衰退し車がなければ生活できない地方の現状だ。また、高齢による運転免許の自主返納が、高齢者の尊厳や生きがいを失わせるという問題も小さくない。本書では、3人の専門家が、自動車交通のあり方、高齢者の認知や身体との関わり、自動運転の可能性など「高齢ドライバー」にまつわるさまざまな問題を分析するとともに、解決の糸口を探っている。著者の所正文氏は立正大学心理学部教授で、第1部「社会問題としての高齢ドライバー」を担当。認知症介護研究・研修大府センター研究部長を務める小長谷陽子氏は第2部第1章「高齢ドライバーの認知機能」、山梨大学大学院総合研究部准教授の伊藤安海氏は第2部第2章「身体的問題と自動運転技術」をそれぞれ担当している。なお、本ダイジェストでは所教授による第1部から抜粋している。

SERENDIP会員の方は本ダイジェストをこちらからお読みいただけます。