三宅 陽一郎 著 | ビー・エヌ・エヌ新社 | 384p | 2,500円(税別)

0.概観
1.荘子と人工知能の解体
2.井筒俊彦と内面の人工知能
3.仏教と人工知能
4.龍樹とインド哲学と人工知能
5.禅と人工知能
総論 人工知能の夜明け前
解説 言葉が尽き、世界が現れる(大山 匠)


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

人工知能(AI)には「哲学」が不可欠だ。そもそも人間の知能の働きを人工的に作り出すのが人工知能であり、哲学こそが人間の本源的な「知」だからだ。本書は、そんな人工知能の足場にある「哲学」を探求した同著者による『人工知能のための哲学塾』の第2弾。前著では、フッサール、デカルト、デリダといった主に西洋哲学の理論が取り上げられた。一方、本書は「東洋哲学篇」として、西洋との違いを明示しながら、中国古代の思想家・荘子をはじめ、禅僧の道元、インドの龍樹、日本の井筒俊彦らの哲学の本質と人工知能との関わりを論じている。著者によれば、西洋的な考え方のもと発展してきた人工知能の「未来」や「新しい方向」を示唆するのが東洋哲学なのだという。著者はゲームAI開発の第一人者として知られ、国際ゲーム開発者協会日本ゲームAI専門部会チェア、日本デジタルゲーム学会理事等を務める。

SERENDIP会員の方は本ダイジェストをこちらからお読みいただけます。