出口 治明 編 稲泉 連/山川 徹 著 | 小学館(小学館新書) | 224p | 780円(税別)

1.“革命プロデューサー”梅屋庄吉
2.“パリの蕩尽王”薩摩治郎八
3.“初もの喰い狂”大倉喜八郎
4.“吉野の山林王”土倉庄三郎
5.“相場の神様”山崎種二
6.“世界の真珠王”御木本幸吉
終.“庭園日本一”足立全康


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

倹約、質素などの言葉が美徳として語られることの多い日本では、現代の大企業のトップであっても、個人として豪勢にお金を使う欧米の「大富豪」のようなイメージをまとった人物はきわめて少ないように思われる。だが、現代日本人にはさほど名前が知られていないものの、個性的でとてつもなくスケールの大きい「金持ち」たちが「戦前」を中心に存在していた。彼らの多くは、起業家であったり、家業を継いで大きくしたり、芸術家や政治家のパトロンであったりと、いずれも社会に大きなインパクトを与える業績を残した。本書では、そうした、言わば“本物の金持ち”7人を取り上げ、それぞれの生い立ちと業績を辿り(本文では【評伝】に当たる)つつ、現代の企業家や企業、社会と比較した解説を加えている。本書に取り上げられたのは、いずれも組織に頼りすぎることなく、自立した「個」を持っていたようだ。編者の出口治明氏は、ライフネット生命創業者で、現在、立命館アジア太平洋大学(APU)学長を務める。

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