田中 智仁 著 | 光文社(光文社新書) | 280p | 860円(税別)

1.警備業の基礎知識
2.守る・誘導する・運ぶ
3.高度経済成長期の申し子
4.高齢者が支える警備業
5.「規模」「給与」「健康」格差
6.警備員は絶滅する?


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

2020年の東京五輪を控えた日本では、「警備」の重要性が注目されている。開会中やその前後の期間における会場・会場周辺や道路、空港や駅、鉄道、繁華街などの警備だけではない。準備のための工事現場などでも警備員が活躍している。そうでなくても、普段から私たちの生活のいたる場面に警備業は関わっている。私たちは「警備ビジネスの支えなくしては成立しない社会」を生きているといっても過言ではないのだ。本書では、それほど身近なのにも関わらず、その実態が一般にはあまり知られていない警備ビジネスについて、その基礎知識から、抱える課題、そこから浮かび上がる日本社会の実相まで、網羅的に解説。低賃金や長時間労働、健康への影響などから慢性的人手不足に悩むとともに、高齢化が進む業界の実態を照らし出す。著者は仙台大学体育学部准教授で、犯罪社会学・警備保障論を専門とする。大学・大学院での学業・研究の傍ら10年間にわたり警備員として現場に立ち続けた経験を持つ。

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