太田 泰彦 著 | 日本経済新聞出版社 | 250p | 1,800円(税別)

プロローグ 謎に包まれた民

1.リー・クアンユーの秘密
2.色彩とスパイス
3.日本が破壊したもの・支えたもの
4.通商貴族の地政学
5.明日を継ぐ者
エピローグ 消えていく時がきた


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

現代のグローバル人材、イノベーション人材のあり方にヒントを与えてくれるかもしれない「プラナカン」。15~16世紀に中国から東南アジアに渡り、現地人と混ざり合いながら独自の文化を花開かせた移民とその子孫を指す言葉だ。数世紀にわたり政治や経済に多大な影響を与えた上流階級でもある。公言されていないがシンガポールの初代首相リー・クアンユー、そしてその息子である現首相リー・シェンロンもプラナカンだった。本書は、シンガポール、マラッカ、ペナン、プーケットなどの各地で多数のプラナカンたちを取材しながら、その歴史と、服飾、工芸、料理などの文化的側面に迫ったルポルタージュ。さまざまな地域の文化を融合させながら激動の時代を駆け抜けたプラナカンの実情を明らかにしている。著者は日本経済新聞社記者。編集委員兼論説委員で、2015年からシンガポールに駐在。

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