久保田 晃弘/きりとりめでる 共訳・編 著 | ビー・エヌ・エヌ新社 | 376p | 3,500円(税別)

左開き レフ・マノヴィッチ「インスタグラムと現代イメージ」
右開き1.インスタグラミズムとレフ・マノヴィッチ(甲斐義明/きりとりめでる)
右開き observation インスタグラムと日本(ばるぼら)
右開き2.デジタル写真の今/諸相(前川修/増田展大/永田康祐)
右開き scene データビジュアライゼーションの現場から(芝尾幸一郎)
右開き3.文化はどこへ行くのか?(筒井淳也/久保田晃弘)


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

日本で「インスタ映え」が若者言葉としてすっかり定着したことに象徴されるように、写真共有アプリ「インスタグラム」は若者を中心に世界中に普及している。最新の発表では月間アクティブユーザーが8億人に達したという。当然ながらその普及は、現代文化に大きな影響を及ぼしていることだろう。本書は、インスタグラムによって写真のあり方や、現代の視覚文化、さらには現代社会がどのように変わってきているかを探る論考集。ロシア生まれのメディア理論家であるレフ・マノヴィッチ氏によるオンラインブック『Instagram and Contemporary Image(インスタグラムと現代イメージ)』の全訳を軸に、今日のデジタル写真とその周辺領域を巡る論考が、他に9編収められている。マノヴィッチ氏は、世界16都市で2012年から2015年にかけて共有された1500万以上のインスタグラム画像を解析。そこから、「インスタグラミズム」という新たな写真文化の傾向が生まれてきていると論じる。なお、ダイジェストでは、マノヴィッチ氏の論考と、ネットワーカー・古雑誌蒐集家・周辺文化研究家の「ばるぼら」氏による「observation インスタグラムと日本」の一部を取り上げた。

SERENDIP会員の方は本ダイジェストをこちらからお読みいただけます。