Tony O'Driscoll 著 | LID Publishing Ltd. | p44-47


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ニューヨーク上空で操縦不能に陥った旅客機のパイロットがハドソン川に着水し155人の乗客全員の命を救った2009年の事件は「ハドソン川の奇跡」として知られ、同名のタイトルで映画化もされた。この生還劇は、複雑な状況下で適切な判断を下さなければならない組織のリーダーシップにも応用できるものだ。本記事では、ハドソン川の奇跡を起こしたチェズレイ・サレンバーガー機長が、「認識のリフレーム」「思考の再配線」「行動の再設計」を瞬時に行ったと分析している。また、ビジネスにおける組織の運営においては、“ややこしい(complicated)”と“複雑(complex)”の2種類の状況(コンテクスト)があると指摘。両者の違いとそれぞれへの対応について述べ、この二つの間を行き来することで、不確実であいまいな現代のビジネス環境を生き抜くことができると論じている。筆者は米国デューク大学フークア・ビジネススクール教授。

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