藤井 誠一郎 著 | コモンズ | 264p | 2,200円(税別)

プロローグ 現場主義を貫く
1.初めてのごみ収集
2.研究者が体験した収集現場
3.多様な仕事
4.委託の現場
5.清掃行政の展望


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

国内に居住していれば、ほとんどの人がお世話になっているであろう「ごみ収集」。市民にとってもっとも身近な公共サービスの一つだ。しかし、実際にどんな仕事なのかを知る人は多くないと思われる。「体験」してみれば、われわれがどのように公共サービスと向き合うべきかが見えてくるのではないか。そんな発想から「ごみ収集」、すなわち自治体による清掃業務の「現場」に飛び込んだ研究者がいる。本書の著者である。本書では、著者が9カ月にわたり東京都新宿区の清掃職員として、正規の職員とほぼ同じ業務をこなした体験から見えてきた自治体行政の問題点について論じている。いわゆる「3K」仕事の典型ともいえる「ごみ収集」に真摯に取り組みながら地域を見守る清掃員たちの姿をリアルに描写するとともに、実態を見なければ気づかなかった「委託化」のデメリットを鋭く指摘。著者は大東文化大学法学部政治学科准教授で、地方自治、行政学、行政苦情救済を専門にしている。

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