ユヴァル・ノア・ハラリ 著 | 柴田 裕之 | 河出書房新社 | 272p | 1,900円(税別)

1.人類が新たに取り組むべきこと
2.人新世
3.人間の輝き
4.物語の語り手
5.科学と宗教というおかしな夫婦


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

「虚構」の上に繁栄を築いた人類の壮大な歴史を描いた世界的大ベストセラー『サピエンス全史』には「続き」があった。人類=サピエンスがテクノロジーの力によりめざすのは「ホモ・デウス(神の人)」へのアップグレードなのか。科学革命の末に確立した「人間至上主義」の支配はいつまで続くのか。本書では、『サピエンス全史』(原書は2011年刊行)の著者が、人類を待ち受ける激動の未来を、精緻な論理の積み重ねの上に、冷静かつ大胆に予測している。飢饉、疫病、戦争を「対処可能な課題」にまで持っていったサピエンスが次にめざすのが、「神」へのアップグレード。上下巻の上巻では、その方向性と、前提となる宗教と科学の関係などについて論じ、下巻で描かれる衝撃の未来へのイントロダクションとしている。著者は1976年生まれのイスラエル人歴史学者。現在はエルサレムのヘブライ大学で歴史学を教えている。

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