野田 力 著 | KADOKAWA(角川新書) | 208p | 840円(税別)

1.「戦場」を経験するということ
2.外人部隊兵というお仕事――志願からの5か月
3.パラシュート部隊の"アルカトラズ"な日々
4.自分は人を殺せるのか
終.除隊後の人生


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

フランス軍には、現代も「フランス外人部隊」と呼ばれる、外国籍の志願兵を中心とした正規部隊があることが知られている。国連による多国籍軍に加わるなどして戦地や紛争地に派遣されることも多いが、かつての「傭兵」のイメージから、「ならず者の集団」といった誤解をする人も多いのではないだろうか。本書では、フランス外人部隊に6年半在籍し、アフガニスタンなどの戦地も経験した日本人が、部隊や戦地派遣の実体、実情を伝えている。もともと兵力不足を補うために組織された外人部隊だが、戦地に派遣されない限り、訓練と、掃除などの雑用をこなす日々なのだという。著者は、応募し、選考を受けて入隊、基礎訓練に至るプロセスを説明しつつ、現代日本人としては貴重な戦地体験の様子などをリアルに語っている。2004年から11年にかけてフランス外人部隊パラシュート連隊・水陸両用中隊に所属した著者は、帰国後に看護師免許を取得。現在、自らの経験を伝える活動を展開している。

SERENDIP会員の方は本ダイジェストをこちらからお読みいただけます。