杉山 登志郎 著 | 講談社(講談社現代新書) | 256p | 840円(税別)

序.児童精神科医から見た現代の子育て
1.子育ての基本
2.愛着を巡って
3.発達障害を考える
4.発達障害と愛着障害
5.『幸福な王子』と子どもの貧困問題
6.乳幼児期の自立と躾
7.小学生時期の子育て
8.社会で子どもを育てるということ
9.残された課題


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

少子化が進行する日本において、次代を担う貴重な人材である子どもたちを、いかに健全に育てていくかは大きな課題の一つといえる。そのために押さえなくてはならないキーワードの一つが「愛着」だ。乳幼児期の愛着形成は、大人になってからのビジネスや日常生活の人間関係などにも影響を及ぼすのだという。本書では、愛着形成、またそれとも深く関係する、近年の育児や教育における重要課題である「発達障害」を中心テーマに、「子育ての基本」を詳しく解説。家庭だけでなく、里親や児童養護施設など社会で子どもを育てる仕組みについても言及している。なお本書は架空の会話中心のストーリー仕立てとなっており、育児の本を出版しようと目論む女性編集者・橋本ミサキが、医大に勤務する児童精神科医・杉本喜一教授(著者がモデル)らを取材するという設定で書かれている。著者は、浜松医科大客員教授、福井大学子どものこころの発達研究センター客員教授を務める児童精神科医。発達障害をテーマとする多数の著書がある。

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